映画のはなし

*クリント・イーストウッド

“バード”に、 びっくりした。 クリント58才、 わたし42才。 インビクタス 負けざる者たち、 を観た。 激しい怒りと涙の彼方には、 恐ろしい死だけが迫る。 赦しが魂を自由にする。 滅びにいたる門は広く、 命に至る門は狭い。 汝、狭き門より入れ。 クリント…

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久しぶりに、 三船敏郎さんの、 “無法松の一生”を観た。 男は寂しくて、 死ぬのだろうか。 江藤淳さんのことを、 憶いだした。

*マディソン郡の橋  

久しぶりに、"マディソン郡の橋”を観た。 メリルストリープの腰回りに肉のついた中年の農婦、 クリントの少年のような表情の初老のカメラマン。 しばらく会っていないけれど、 わたしに、三人の職人の友がいる。 自分の削った柱と弟子の削った柱と触ってみて…

*鉄コン筋クリート

こちらちきゅうぼし ほんじつもへいわです ほうこくおわります安心 あんしん

*男たちの大和

俳優さんが全員と云っていいほどガリガリに痩せている映画は、終戦に近い年代である。“男たちの大和”の俳優さんの体型が良いのは、おかしいと思う。

坂東玉三郎

坂東玉三郎さんが外科室という映画を大分昔に作ったんですが、40分程度の映画だったけれどすごく良かった。原作の通りのシナリオで吉永小百合が出るんですけれど、冒頭のシーンのカメラが良いんですよ。吉永小百合が歩いていて、後ろに桜がずーっと咲いてい…

一時期インド映画が流行りましたよね。あれには必ずと言っていいほど、ヒンドゥー教とイスラム教の戦いが入っていますね。 ハリウッド映画でも同じように、人種差別が描かれていることが多いですね。メンバーで言うとまず誰が死ぬかっていうことになると、人…

グラン・トリノ

クリント・イーストウッドのグラン・トリノは良かったですよ。主人公はクリント・イーストウッドと同じ80歳弱で元フォードの工員で、朝鮮戦争にも行ったアメリカに誇りを持っている老人なんだね。その彼の家の隣にアジア系の家族が引っ越してきて、そこの子…

ハゲタカ

「ハゲタカ」っていう映画が封切りになっていますが、金融ビジネスの話なんです。柴田恭平さんが出ているのだけれど、彼が一番思いを込めて言ったセリフが日本人についてだそうです。確か「日本人は勤勉で正直だ。だから日本はまだまだ捨てたもんじゃない」…

役者

「GO」に出ていた窪塚洋介くんは良い顔をしていました。彼が出ていたからあの作品が成立していたんだと思います。 喜劇系の人がシリアスな役をやらせると凄みがあるよね。ポール牧さんはもう死んじゃったけれど、以前にやくざの役で出ていたけれど迫力があっ…

*ウォー・ダンス

ドキュメンタリーなのだけれど、 主人公の子供がすばらしい。 自分に向き合い、自分を信じる。 戦いは、“まだ”、終わっていない。 是非観て欲しい、ビデオではなく映画館で。 (12月初迄於恵比寿)

スカイクロラ

押井守監督の「スカイクロラ」は良かったよ。愛の物語です。今年観た中では「最高の人生の見つけ方」と並ぶくらい良い作品でした。原作は森博嗣さんという人で、脚本は伊藤ちひろさんという26歳の女の子で、押井さんが頼んだようです。 押井さんは小学生、い…

*ダークナイト

日経新聞の5ツ星にだまされ、“ダークナイト”を見た。 何の夢も無い安っぽいリアリズムと性悪説、何の説得力も無いトウトツな性善説、わたしなら星印は1ツです。

宮崎駿監督

この前、宮崎駿監督が新聞の夕刊でインタビューに答えていたのだけれど、映画をつくるネタをいつも探しているようで、評判のいい児童文学を50冊ほど読んだらしいです。その感想が、「安っぽい社会派リアリズムで、夢も希望も無い。」といったことを答えてい…

スピードレーサー&ラスベガスをぶっつぶせ

日本の劇画が原作の「スピードレーサー」という映画を観ました。おもしろかったよ。劇画、テレビゲーム、ファンタジーでやっぱり最後は悪いヤツが滅びるだとか。そういう要素がみんな入っている。 あと「ラスベガスをぶっつぶせ」という実話を元にした映画も…

*最高の人生の見つけ方ー続

(1)生まれてきて良かった、と思ったので子供をつくることにした。 (2)人に親切にしたか、と問われると、優しくできなかったことを思い出す。 今度は、優しい男に生まれたい。

*There will be blood 追伸

主人公。ここまで自分に向き合える人は殆んどいない。

*最高の人生の見つけ方

“最高の人生の見つけ方”という映画を見た。 ニコルソンとモーガン、いつもながらいいね。 死ぬとあの世の入り口で2つ質問されるという。 (1)生まれてきてよかったと思うか (2)人に親切にしたか わたしはどうなのだろうと考えてみた。 文句なく、観て…

*There will be blood

友人にすすめられ、There Will Be Blood という映画を見る。 ありふれた不幸の人の話、と思う。 3時間弱、テンポ速い、説明のシーンが少なく、主人公怪演のせいか不愉快にならない。撲殺、ダメオシですね。 損もしなかったけれど得もしなかった、という結論…

ハートに火をつけて

「ハートに火をつけて」という映画があります、デニス・ホッパーが出ていましたが、良いメロドラマでした。20年近く前ですね。「羊たちの沈黙」のジョディ・フォスターも出ていましたが、19歳かそのくらいのデビューの頃ですね。すごく名作です。デニス・ホ…

ラスト・コーション

「ラスト・コーション」ぬるいなって思いました。もっと緊張感をもって、テンションをピンと張っていないと。我慢して観ていたのだけれど、1時間半くらいで出ちゃいました。 評論家の評価は良かったのだけれどね。映画館に行った時に待っている観客に年配が…

アラビアのロレンス

良い映画というのは、ゾクゾクしっ放しなんですよね、こちらがそこに立ち会っている感じですよね。 学生の頃に見た映画で「アラビアのロレンス」という映画があって、イギリスの軍人さんがアラブに潜入して、先導して国家を造ろうとするんだけれど、アラブの…

エディット・ピアフ

エディット・ピアフの映画を観ました、がら空きだったね。ピアフを好きな人はいいのだろうけれど、紹介映画として。ピアフ役の人が良いって誰かが言っていたけれど、いまいちだったな。しかし、あの人のシャンソンっていうのは有名だよね、みんな知ってるよ…

題名のない子守唄

映画らしい映画を久しぶりに観ました、「題名のない子守唄」という。イタリアの映画でロシア人の32歳の女優が出ています、この女優が良かった。監督はニューシネマパラダイスを撮った人でした。朝一で行ったけれど満員でした。50代前後の観客ばかりでね。観…

子供のころ

小学生の時は親父に映画に行くことは禁止されてたんです。当時は子供の映画なんて無かったしね。でもおばあさんが連れてってくれたんですよ、6,7歳の頃から。そうすると親父が怒るんですよ。いつだったか親父が、「お前、映画を観に行っただろう。○○の学校の…

ドリーム・ガールズ

前から観ようかと思っていたのですが、ある友人に勧められて「ドリーム・ガールズ」を観ました。そんな風にして勧められると、勧めた人が今どういう状況にあるのかとか、その状況と映画との関連性などを考える癖があります。 その映画で主人公の一人に「ビジ…

姿勢

映画は劇場で見るのが鉄則。ビデオ、DVDで見ちゃいけない。やっぱり劇場まで足を運んで、狭い箱の中に自分の肉体を押し込めて、そして見る姿勢をピシっと決めて。そんな風にして観て、初めてその映画の何かが伝わってくると思います。寝転がって足でリモコン…