詩のはなし

短詩について

短詩はことに作品と個々の読み手とのセッション性が強いように思います。口語詩句72h選者の総評のセッション性のつよさを、毎回心地よく読まさせていただいております。

詩のことば

作者が日常会話で使っていない言葉、使っても日常の会話が成立しない言葉、日常の会話は例えば階段をきざはしとは言わないように。日常に触れたい。

口語詩句72h投稿サイト

詩を読んでいて、わかるけれどもそんな生きかたはしたくないとか、わかるけれどもだからどうなのとか思うことがある。生きかたの在りようなのだろうけれど、感動するセンチメンタルと感動できないセンチメンタルとがある。魂がふるえる小説を読みたい、魂が…

詩画集 いのちの花、希望のうた

岩崎健一さん岩崎航さんの詩画集いのちの花、希望のうた–を読んだ。自問自答するとき何かに気付く。その跳躍が詩なのだと思う。言葉遊びではなく、言葉の跳躍でもなく、自己認識の跳躍なのだ。詩は生き方なのだと、改めて思った詩画集でした。あなたも読まれ…

わたしが感動した素晴しい詩を紹介します。詩集『いきていてこそ』堀江 菜穂子 はたちのひに はたちのひ わたしはいきていた うまれたときに おもいしょうがいをおってしまい わたしは はたちまでいきられないだろうといわれていた そんなわたしを りょうし…

<詩の中にめざめる日本、真壁仁著 1967.1.10購入>より 20才の時に出会った わたしの好きな詩 二つの森 長尾 登 一つの川を挾んで 二つの森が向合うように 一つの家の中の 二つの魂はさびしい 雪の降りつもる日 相手の森の遠い日の秘密に じっと心を凝らす …

*河村正敏先生のこと

学生の頃、わたしの詩の同人誌に、批評文を書いて頂いた先生がいる。 その頃先生に紹介された歌を、今でも3首程覚えている。 先生の知人が作られたとの事。 湖(うみ)に来て、 氷の裂ける音やまず 首ほそくして 抱かれん夜は 凍りつく 祈りも風に 千切られ…

2本の木から

「同じパンから食べてはいけない」と書いてある詩があります。つまり、銘々が違う生き物であることを忘れてはいけないということです。「木は2本くっついて生き長らえることはできない。離れているから日を浴びることができる。」そういう詩です。ちゃんと…

個人的な理由

僕が好きな詩の一節に「取れたボタンの一つにも個人的な理由がある」というものがあります。鮎川信夫という人が書いたのですが、とても大好きで。この前の話ですが、恐らくビルの担当者が漠然とした注文を出したのには個人的な理由があって、それを鵜呑みに…

同人誌のはなし

高校のときには初めて自分の詩集を自費出版しましたが、それは損をしました。(笑) 大学に入ってからは、同人誌で20冊くらい出しました。それは1度も損をしたことがない。私だけじゃないかな。みんな損をしていますよ。私は広告を取って、それで印刷代を全部…