第三者の眼

三者のように自身の欠点を観なさいというけれど第三者ではないのだから、自身への愛惜の情を悉く捨て氷のような嫌悪の情をもって自身を観なさい、ということなのだろう。ふつうは自身を嫌いな人でなければ難しい。第三者のような眼をもつ人は情のありかたがふつうと少し異なるのかもしれない。