教養について

明治44年8月29日生まれの
わたしの父は
教養の無い人は
むぞいと言っていた

父の本棚には
哲学の本と文芸の本が多かった

井上靖丹羽文雄
初めて読んだのは
父の本棚からであった
我流の詩吟を覚えたのも
父の本棚からであった
父は少年の頃
俳句や短歌を投稿し
景品をもらっていた

佳い小説の区分けがつく
佳い演劇の区分けがつく
佳い映画の区分けがつく
佳い芸術の区分けがつく
区分けがつくだけの
素養と素質を有している

時に美術館に行き
時に哲学書を読み
時に詩集を、読んでほしい