2023-06-02から1日間の記事一覧

眠り

眠りは ちいさな死だから 十三のころから 眠りたくなかった 本を読みあさり 深夜疲れ果てるまで 音が消えた町や村を 歩いた ちか頃は 深夜目覚め ときにアルコール ときにはちいさな詩を

犬と猫

子どものころ 田舎の犬と猫は 老いてくると或る日 ふいに帰らなかったものだ。 都会では或る日 ふいに歩けなくなり 或る朝ふいに 冷たくなるのだ。

季節には 囀りをかわし 季節には はなれ離れに はい卵をし 季節には 子を棄てる そんな 鳥のように 生きた