チェット ベイカー が
一緒に来てくれっていうよね
いいよって言って
一緒に行ってればね
クスリ呑まなかったのにね
彼女も大事なオーディションが
あったからね
ベイカーはその時
予感したんだろうね
クスリを呑む自分を
オーディションを早々に切り上げ
ヨークに駆け付けるけど
遅かったんだよね
血が流れている
ベイカーを見るんだね
彼女も血が
流れるんだよね
辛いんだよね
そばに居ることが
耐えられないんだよね
浮雲と両極かな
血が流れるのが
快感なんだね
流れても
そばに居たいんだね
離れることが
もっと怖いんだね
死の棘、に似てるね
死の棘はもっと
怖いね