自立について

多くの外国では18才で大人であり精神的経済的法的にも自立しなければならない。
日本でも18才に成れば親の同意なく結婚でき、児童養護施設では18才に成れば精神的経済的に自立しなければならない。保護者が居る人が学業に専念する場合、例外として保護者からの養育費と学費は贈与税の対象とはならない。
わたしが18才の4月山梨の公立大学1年とき、多くの1年生がゴールデンウィークには実家に帰りたいと言う。まるで乳飲児がホームシックにかかっているようで、馬鹿だと思った。
年配で不安なことがあると実家に帰りたがる人が稀にいる。実家ではない所に、心が休まる場所はつくらなければならない。


実家に帰るということは、自分が安らぐためではなく、親の手伝いと食事の相手話し相手をする、親のためでなければならない。それ以外の目的であってはならない。


精神的経済的に自立することを親は切に願っている。わたしが26で創業独立をした時、希望するなら月利3%でお金を借りてあげても良いと親に申しいれた。数年後返済しようとすると、返さないでくれと言われ借り続けた。


大人になった子が親を利用しようとして実家に帰ってくると嬉しそうな顔をする馬鹿親がいる。勤めている子に何かを買ってあげようとする馬鹿親がいる。子を堕落させないではおかない馬鹿親がいる。

すばらしい句を是非読んでみてください。

西躰かずよし
窓の海光 より

さびしさで汚れた両手を洗う

夜の病院の母のうたごえ

亡クシタ児ト食事シテイル

掌にさびしい雨の匂い

五本の指をふちどる

死ぬ理由もなく雨にぬれる

何もない手のひらが海になる

採血ノアトノ海ノ色

冬の血にぬれるシャツ

失明のあかるい海のいろ

点滴につながれたまま子といる

病室を出れば夜の自販機

手をつなぐことなく冬の影

何時カ空ニ届ク指

アトスコシ生キタイ雨ヲ受ケル

A、きみは
毛布をはねとばしているよ
N、きみは
パジャマの背中を濡らしてるよ
どんな夢を見ているんだ
ちいさな過去のことか、それとも
未来のことか
すこし前は、きみ達は存在しなかったのに
今夢を見てるかもしれないことが
わたしにはとても不思議なんだ
36年しか生きていないんだけれどねわたしも


空がそろそろ明るくなるころかな
酒を飲みながらこんなことを書いているんだよ


昭和57年6月17日未明