バカの薬

嘘をついたことがないという人をわたしは信用しない。その人は自覚して嘘をついているか、自分が嘘をついていることを気がつかないかの孰れかであるから、孰れにせよ信用できないことになる。

自分は悪事をした事がないという人をわたしは信用しない。自覚して嘘をついているか、自分のしていることを悪事と判断する能力がないかの孰れかであるから、当然信用出来ないことになる。

頭が良いと思っている人は自分より頭が悪い人と比較しているか自分より頭が良い人が沢山いることを想定できないかの孰れかである。孰れにせよ頭が良いと思ってはいけないということになる。

診療方針

  • ・患者の方を1分も待たせない診察をしたい。
  • ムンテラではなくインフォームドコンセントをしたい。
  • ・何が分かっていないかを患者の方に分かるように説明したい。
  • ・緊急治療を必要としない生活習慣病は生活習慣の改善による治療としたい。
  • Hba1cが7.0なら大丈夫という見解を否定したい。
  • ・糖尿病患者には持続血糖測定器の装着を強く勧めたい。
  • ・検査結果を患者の方が自分でも調べることを強く勧めたい。
  • ・患者の方が手術をしたいからといってすぐ手術をするのではなく、した場合としない場合のリスクを数値事例を余すところなく説明したい。服薬も同様としたい。
  • ガイドラインの最大公約数的患者と、個々の患者の方との違いを明確にしたい。
  • ・医学は誤謬の歴史であると考えるようにしたい。
  • ・臨床データ治験データは全てバイアスがかかっていると考えるようにしたい。
  • ・臨床データを差別しないようにしたい。
  • ・エコーMRI検査等の誤りの可能性を忘れないようにしたい。
  • ・服薬手術等による直近に至るまでの、副作用報告、合併症報告をリサーチしたい。
  • ・専門医の最先端の診断法、検査項目、治療方針をリサーチしたい。
  • ・重大な副作用報告のある薬を処方した場合、副作用にかかわるマーカー検査を計画して行いたい。

映画 帰れない2人

ホウシャオセンの、非情城市はわたしにはアレルギーがある。長江エレジー叙事詩としてかなり優れていると思う。叙事詩は切なくてあまり好きではないのだが、世界に大きく評価されたことは評価した人を褒めてあげたい。帰れない二人のシャオは本人と等身大のような気がして、監督と2人で脚本を練ったのではないかと想う。同じような時代に放り込まれたとき、日本の女性がシャオのように生きられるという事を想像することが出来ない。男は日本人でもよくあるパターン。
渡世を棄てた人には渡世のことは分からない、素晴らしいシャオのセリフ。ジンは監督の分身のように思える。神のようにまばゆいシャオ。シャオは強いのではなく、賢いのが本質なのだと思う。