経営と投資

経営は組織を運営することにより利益を得ようとすることである。投資と投機に明確な線引きは難しいが、投資も投機も経営とは異なる。黒字倒産が云われるようになったのは会計学が発達してからである。もともとは現金主義が商売のはじまりであり現金主義を貫く限り黒字倒産粉飾決算も成立しない。新たな事業部門を新設しあらゆる経費を資本勘定とすることは許されない。投資であれ投機であれそれによる売上があるのであれば売上計上し投資を経費計上すれば足りる。リスクは皆無となり経営と同義となる。投資も投機も損を覚悟し営業経費と考えられなければ失敗することになる。経営には自らの言葉と思惟による思想が必要である。確率論とか儲かればよいという考えは博打とか投機投資の論理であり経営の思想とは云えない。思想のない経営と投資の破綻は歴史上枚挙に暇がない。会計学はバブルの生成と崩壊の元凶であり矛盾を内包している。