理想の医師

医師によってはガイドラインもしくは臨床データを全く信用しないときと何の疑いもなく信用するときとがある。信用しないときは患者固有を診ているときであり支持する見解を述べるときは患者固有を診ず脳が思考停止をしているときである。

医師は固有の患者のなかにガイドラインもしくは臨床データとの相違を発見しなければならない。経験による思い込み診断ではなく診断に対する危惧と謙虚を喪ってはならない。医療法第1条の4第2項を遵守しムンテラではなくインフォームドコンセントとして自らの判断の根拠を患者に明示しなければならない。診療方針の決定者は医師ではなく患者でなければならない。患者は真に謙虚な医師を希求している。