土2

昔の備前は山の方から採った土なんだけれど、今は田んぼから採った土を使っています。上の土をとると、下に粘土があるんですね。その粘土の層を切って、埋め戻します。塊で持ってきた粘土は、板を両端においてガイドにして針金で薄く切ります。それを手で揉みながら小石を取っていきます。これが土が持っているものを一番棄てないで、土をつくる方法ですね。後は水に土を沈殿させる水樋という方法などもありますが、水に成分が溶け出しちゃいますから。
結局、焼物の色は中に残っている色々なものが化学反応をして出るから、例えば備前なんかは何もかかっていないけれど全然違う色が出るわけです。
熱源でいうと、電気は純粋な熱源だから化学反応を起こす作用は少ないよね。多いのは薪で、いろんな成分を含むのもそうだけれど、水分も化学反応を促すんですよね。薪の炎には水分が含まれているからね